けんちく好きの家探し

建築好きが自分の家を探す話

新しい賃貸マンションへの住み替えを検討

夫は家で仕事することがあり、たまにお客さんを家に連れてきます。そんな時に、仮にもデザインの仕事をしているのにこのマンションじゃダメだろう、ということになりました。内装や片づけに関しては気を付けていましたが、賃貸マンションだと限界があります。幅木やサッシやコンセントカバーなど、借主には変えられない小さなダサさが積み上がってなんともあか抜けない空間になってしまうのです。元々デザインに気を使ってつくられたマンションを借りるしかありません。

しかも、最大の利点の一つであった「保育園」も、小規模のため3歳から他所へ移動しなければなりませんでした。

そんなわけで、住み替えを検討し始めました。

事務所スペースを20㎡ほど取れて、トイレの導線が独立していて、たくさんの家具がうまく配置できて、駅近で、保育園に通うのが便利で…と考え始めると、これが全然ありません。立地を先に見て、次にプランを見るのですが、プランでだいたいの物件は脱落してしまう。

ある条件に合う物件があったので早々に電話したのですが、タッチの差で他の人の物になってしまいました。でも諦めきれず、そのマンション自体を管理している小さな不動産やさんのHPを随時チェックするようにしました。そうすると、ある日そのマンションに空きが出た事が分かりました!今日の朝までなかったのに!興奮を抑えて即電話すると、内覧できることになりました。

内覧してみると物件は思った以上に良く、内廊下にトップライト(天井光)が取ってあったり、ラウンジの家具がシブいデザイナーものだったり、玄関ドアがなんとも趣味が良かったりでますます住みたくなりました。高級住宅街にポツンと佇む年代物の低層集合住宅で、エントランスには枝を広く張ったシンボルツリーがあり、とまっている車はどれも趣味人の好みという感じでした。

事務所兼用がネックということだったので、いったん管理組合で話し合うということになりました。

数週間待たされたのですが、、、結局ダメでした。考えてみると、ほぼオーナー住民で、5・60代の裕福そうな方ばかり。大切な我が家に、外部の人がちょくちょく出入りするのは耐えられないことだったのでしょう。

「見えないじっとりした目」の発見

この経験から学んだことは、まず一つは「自分たちに合う賃貸マンションはほぼ存在しない」という発見がまずあるのですが…もう一つは、「じっくり物件が出るのを待っている人たちがたくさんいる」という気づきでした。この賃貸も短時間しかネットに出ておらず、しかもそのサイトは小さな不動産屋さんのあまりアクセスのないサイトでした。それでも出た瞬間に問い合わせが数件あったようです。「人気のあるマンション」というものがあって、そこに住みたい人がじっと狙っているのです。アットホームやスーモに出る前に消費されていく情報があるのだ、ということに気付けたのは大きな収穫でした。

 

他のマンション探しブログはこちらから↓↓

ブログランキング・にほんブログ村へ