けんちく好きの家探し

建築好きが自分の家を探す話

夏という季節性なのかもしれませんが、この頃全くこれといった物件が出てこなくなりました。一番住みたいと思っていた通りの物件は何カ月もゼロ軒。知らないうちに売れているものもあるのかなと考えたりもしましたが、やはり社会増減が少ない時期というのが大きいでしょう(それ以外は離婚か死去が多いそうです)。3月になって物件が空くのを待ったほうがいいのかも。

そんな中でも、売れない物件は干からびて回り続けるお寿司のように何度も新着で不動産サイトに出ています。「また君か…もう思い切って値段下げなよ…」と上から目線で見たりして^^; 人気エリアで活況であっても、売れないものは売れませんねえ。しつこく出てくると「絶対にこの値段で売ってやる!」という売主のKIAIを感じるんですが、さすがに1年経つと微妙に値段を下げたりし始めていて、「あーあ」と思ったりも。過ぎた時間とかけたコスト、不動産自体の値下がりは取り返せませんからね…。こちらが交渉側に回って分かったのは、関係ない親戚の人が横やりを出して来たり、売ろうとしている人が入院していて代理人が遠方だったりで価格交渉に柔軟に対応できない場合があるということです。売主側にも色々都合があるんですよね。

 

話を進めている「特徴的ファサードマンション」は保育園的には合格点でしたが、周辺の町並みは魅力が無かったので、提示した価格で売ってくれないならやめておこうと思いました。保育園って2・3年の話だしね。とはいえ、小学校入学までにはカタをつけなきゃ。

 

この頃、「④上品ビンテージさん」の営業さんから「値段を下げるので買ってくれませんか」とお電話を頂きました。元々安かったのに、驚くほど安くなります。で、内覧はできない、と。興味はありましたが、懸念点がぬぐえないまま買うことはできないので、お断りしました。その後、業者にサクッと売れたようです。翌年には、こぎれいになって賃貸に出ているのを見かけました。

この辺の情報は、「マンションノート」というサイトに登録して知りました。自分も知っているマンションについての情報を書く代わりに、知りたいマンションの情報が見られるというサイトでした。一度登録すると、そのマンションに関する情報が逐一来るようになります。良い時代になったもんだ。

 

ここのところ、何事も停滞しています。

 

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不動産サイトを捨て、街に出よう。

「⑧特徴的ファサードマンション」が好感触でしたが価格交渉に時間がかかりそうだったので、心に余裕ができました。この頃はまっていたのは街歩きマンション観察です。以前は街のブランド力とか校区、駅距離で見ていましたが、何軒もマンションを見ているとマンション名でだいたい分かってきてしまい不動産サイトの魅力が薄れてきました。だって毎日来る新着物件情報、ほとんど同じなんだもん。

ゼネコン勤めの友人とマンション探しについて話していると、「街歩きで気になったマンションをチェックして、不動産会社に相談する」という独特の探し方をしていました。建物好きだとこのやり方は理にかなっているし、街の雰囲気や駅距離、眺望の予想などは現地に行っておいた方が正確。さっそく私もやってみました。

結論から言うとこの方法で見つけた物件に空きは無かったんだけど、とても面白かったし、不動産サイトの動向をチェックするよりもいい気がしました。駅距離と広さと町名の条件には合っても、建物が気に入らず買う気になれないことが多かった私としては、むしろ妥当と言えるやり方なのかも。実際、「⑧特徴的ファサードマンション」も「⑦希少立地ビンテージ」も、前から知っているマンションだったので即申込書を送ったわけだし。人気のないぼろ家を見つけて、「この土地売ってくれないかな…」と思うこともしばしば。不動産屋さんって、案外こんなやり方で物件を探している人もいるのかも。そして、賃貸にも販売にも出ていない、魅力的な物件の多いこと!そりゃ、需要のある建物は手放さないし手放すときも即売れるよね~。

 

不動産屋さんと言えば、この頃「狭小邸宅」や「2020年マンション大崩壊」など不動産の裏話系の本を読んで戦慄したりしていました。不動産は高いのでその販売には悲喜交々あるわけですが、私としては単純に好きなデザイナーものの椅子を買いたい延長線上くらいにマンションがあるんです。買わないとリノベできないから買いたいだけ。金融商品だとか価値が下がりにくいだとかいう価値観で考え始めると、もう面倒くさくなって、保育園の隣に建っている賃貸を借りた方がいいやと思ってしまいます。山っ気のない私なのでした~。 

狭小邸宅 (集英社文庫)

狭小邸宅 (集英社文庫)

 
2020年マンション大崩壊 (文春新書)

2020年マンション大崩壊 (文春新書)

 

 

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物件⑧ファサードが印象的なマンションと、ローン審査

たまたま給料振込の銀行の金利が安かったので、予約と休みを取ってローンの仮審査に行ってきました。窓口では書類に書き込みをして、色々と相談に乗ってもらって小一時間くらいで終わりました。午前中に行って、午後には審査の結果が出ます。とりあえずローン通りますが、どうしますか?と銀行から電話があったんですが、いかんせん申込みの順番待ちです。「希少立地ビンテージさん」の営業の方にまずは審査の件をお知らせして、引き続き物件探しです。銀行の窓口の方からは、最近そのエリアの築古物件でローンを組む方が多いことなどを教えてもらいました。新築が高すぎて、中古に回っているんだろうなあ。あるいは、今まで郊外で買っていた層が都心回帰しているのでしょう。

 

続いて、来年からの保育園候補に通うのに便利なマンションを見に行ってきました。実は以前賃貸で検討したことのあるマンションで、築古ながら建設当時は高級マンションだったんだろうなという物件です。私が好きなタイプでした。外観◎、広さも◎、値段も◎、立地も(保育園的な意味で)◎ということで特に問題なし。駅からは10分かかりますが、良い保育園の近くなのはポイント高し。認可外まで含めると異常に保育園の多いエリアなので、普段の生活は楽そうです。半屋外空間をファサードの特徴にした真っ白のマンションで、共用部もいい感じです。

さて室内は…これまた荒れに荒れていました。リノベしたいので荒れた室内はむしろ大歓迎です。問題は私物やゴミが散乱していて内覧するのさえイヤなこと…。どうしちゃったんだろう。これはなかなか売れないだろうなあ。眺望はまあまあと言ったところですが、上層階で視界が抜けているので、テラスがなくとも解放感はあります。

まずは同等の築古物件で●●万円のローン審査が通っていることを話して、さらに①修繕積立金残高、修繕のスケジュール ②「○○万まで下げて提示しても良いか」ということ(フレンズでエリア内の築古物件の買い取り価格を調べて、室内の状態などを鑑みてかなり休めに提示。500万も下げました) ③耐震検査をしているかどうか ④共用部分の傷み(サッシとガラスが傷んでいた)が管理組合マターかどうか ということを聞きました。

②は「その額は妥当なので、家主と交渉する」と言ってもらえて、他の項目は情報を集めるとのことでした。翌日に申込書を送りました。

後日、③は検査済みだが補修必要箇所は未補修、④は持ち主マター、①はまだ分からない(なんでこれに時間かかるんだろう?)との回答をもらいました。未補修かあ。でも検査しているだけマシです。「⑦希少立地ビンテージさん」は検査すらしていなかったもんね。「耐震診断書」は初めて見る書類でしたが、かなり細かく書いてあり見ておくだけでも安心感がありました。修繕の費用と住民の意思はどんなもんでしょう。話が進めばもう少しヒアリングしてみることにします。

 

この頃、改めてオーナーチェンジ物件の「④上品ビンテージさん」に「いつ内覧できるのでしょうか?」と聞いてみましたが、「ぜんぜんダメっぽい」とのことでした。チーン。

 

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物件⑦希少立地のビンテージマンション

この頃は毎週2・3軒内覧に行っていて、若干ヤケクソ気味でした(何)今の家が一番好きということは分かったので、むしろこの家を買えないかと画策したりもしましたが、無駄でした。それならばと、家の周辺にある眺望がいいマンションに絞って、今度は面積をゆるめて探し始めました。65㎡死守だったのですが、こうなりゃ50㎡でもいいわい。

そのタイミングで出てきたのがこのマンション。こちらも(しつこいですが好きな人の間では)有名なビンテージマンションで、何より今では不可能なものすごい立地に建っていたので前からいいなと思っていました。

電話してみると、もう何件か申し込みがあり、内覧の予定も詰まっているとのこと。早、、もうムリやん。笑 まあでも、一縷の望みはあるかもと見に行ってみました。築古なのでローン審査が通らない例が多いらしく*1、また空家で内覧させやすいので、申し込みがあっても内覧は継続しているそうです。ほんまかいな。

見に行ってみると、共用部から私の好きなビンテージマンション要素がいっぱいでかなりワクワクしました。良く手入れがされていて、住民愛を感じるところも◎。

さて室内はというと…なんと私が期待していた眺望は反対方向でした!ショック過ぎる。ううむ。でも、繁華街を見下ろす感じで嫌いではありません。

室内が潔いまでに古くて、1970年代当時の壁や作り付け家具がそのままでした!相当レアだと思います。お金がかかったマンションだったんだな、と分かるような良くできた作り付け家具で、もちろんスケルトンリノベが前提なのですが「これはこれで面白いなあ」なんて思いながらじっくり見ていました。

狭いけれどなんだかイケる気がした私は、とりあえず初めての「申込書」を送りました。次はローン審査。ってまだやってなかったんかい。

 

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*1:築古でローンが難しいのは、銀行によっては返済期間10年縛りなどの例が出てくるためです。以前見に行った「②建築家がつくったマンション」も、築古で高額だったのでその後3組ローンがうまくいかず断念され、しばらく買い手がつかなかったようです。また住宅ローン控除なども受けられないことがあるので、やはり新築や築浅を買う方が色んな意味でいいんだろうな~。

物件⑥テラスつき物件

オーナーチェンジ物件の内覧がいつまで経ってもできないので、毎日ネットでマンション情報やマンションコミュニティなどを見てはヤキモキしていました。その間も気になる物件があれば見にすぐに見に行きました。あんまりいい物件、ないなあ。

値段もエリアも条件をゆるめて、広いテラスつきの物件を見に行ってみました。今まで検討していた駅の一つ先ですが、駅近だけは死守。値段は今までの最高額で、ここまで高いんなら新築買った方がいいんじゃないのと夫にツッコまれました^^;テラスって不動産価値が高いんですね。ちょっと意外でした。

見に行ってみると、、、やはりテラスつきっていいなあと思いました。テラスからの見晴らしも良くて、すぐに今までのような生活をイメージできました。今までは海が見えていたのに、今度は住宅街を見下ろすだけなのは残念。部屋は広々としていて快適そうです。

ただ、近いと思っていた駅が意外と遠かったのと、郊外感があって好きな街並みではないのと、室内がスケルトンリノベ済みで自分でしたい派としては残念でしかないのとで、全く買う気にはならず。

「テラスがあれば何でもいい」というわけではない、という確認ができました。どちらかというと、「都心なのに窓から自然/眺望がある」という感じか?つまりは都心のペントハウスが買えたら一番いいのですね^^;ハハハ 無理無理、つぎっ。

余談ですが、その後このテラス物件は1年以上売れ残りまして、100万円下げてました。リノベ済み物件ってどうなの、と改めて思った次第です。どうせなら自分でしたいよね。一般的にはそこがネックではなかったのかもしれませんが。

 

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テラスの魅力

わたしは大好きなんですが、テラスは一度住んでみると「気に入る人」と「もういいかな」という人に分かれるように思います。なんでかというと、意外と使いづらいから。

 

こんなところが使いづらい

・使える季節が少ない

日本の多くの場所では、外に出ていて快適な季節って少ないので、実際4-5月と9-10月くらいしか活用できません。逆に考えれば、1年の3分の1は活用できるとも言えます。

・風が強い

いつもじゃないんですが、日によっては突風みたいなのが吹き上がったりし、結果的に飛ばされやすい家具や植物を置きっぱなしにできないことがあります。普通のベランダみたいに遮るものがなく高層階なのでしょうがないのです。落ちた椅子が人にあたってはいけないので、風が強い時はモノを取り込まなければいけません。洗濯ものもおススメしません。

 

場合によっては使いづらい

・周辺から丸見えである

物件によっては住人や周りの建物から丸見えのところもあると思います。また、低層階なら見おろしの視点も加わり、使えたもんじゃないということも。一軒家の庭と同じことかもしれませんが。できれば周辺よりも高いところか、向いの建物と道路を挟む物件、他の住戸の動線から独立している物件を選んだ方が良いでしょう。

・管理規約が厳しすぎて何もできない

BBQ、飲食、タバコ、数人での集まり、モノを置くこと、犬を出すこと、…どこまでが禁止でしょうか?節度を守ればいいのでは?ということももちろん最低限あるんだけど、そもそも管理規約で割とはっきり線引きされています。先に知っておいた方が良いでしょう。

また、避難経路になっている場合は何も置けないこともあるし、そうでなくとも10年に1度の大規模修繕ではおいているものを全て撤去しなければなりません。動かせない大型の家具や、大量の床材などは大変そうですね。

・日当たりが強い

特に南向きは日が照って大変だと思います。パラソルを出そうにも、先ほどの理由で出しっぱなしにしづらいので、日当たりが強い季節も使えないということになります。私は南・西向きは経験しておらず、日差しを遮るものがそれなりにあったので気になりませんでした。テラスつき物件だととにかく日当たりがよくなるので、むしろ北向きなどが良いのかもしれません。

 

こういうのを読むと「じゃあ使えないじゃん」となるんですが、負担なく、うまいこと使えばかなり楽しめます。我が家はこういう使い方をしていました。

・ウッドデッキを引く

・重くて通気性のある屋外用の椅子を置きっぱなし

・食事をするときは家具を持ち出す

・ハンモックや遊具などを置く

・オーニングで目隠し

季節の良い時は毎日のように外で食事し、暗くなればビールを飲んで寝そべったり、月や飛行機雲を眺めたり、遠くの海を見たり。なんでもない平日の夕方が贅沢になります。風呂上りにハンモックに揺らされるだけで快適でした。都心でも空が楽しめるのは、テラスの特権かも。公園に行かなくても楽しいので、チビも好きな場所でした。

雨や台風の時は、屋根のあるところに家具類を固めて、オーニングやハンモックの布など飛びそうなものは外しました。

 

上記のことを何一つしなかったとしても、誰でも享受できるテラスの良さというものもあります。それは「家が広々と感じること」。LDKに面していることが条件ですが、窓から見える風景に自宅の続きがずーっとあるのと、すぐに別の風景があるのでは解放感が違います。テラスは良くも悪くもエアポケットのような存在なので、何かに使うことを目的としていない、と思った方がいいのかも。寝椅子が一つあれば楽しめる人は楽しめる、と。

注意点は、テラスの下住戸に音が響きやすいらしく、室内よりも気を付けたほうが良いということです。

 

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引っ越しブルーと、再起の力

ここにきて引っ越しブルーに陥りました。原因は「けっきょく今のマンションの方が好き」という身もふたもない物でした。考えてみれば、「物件価値・立地・外観」ともにクリアしていて、おまけに大好きなテラスもあるので勝ちようがないのです。引っ越してしまえば慣れて気にならなくなるのかもしれませんが…。

検討していた2軒は、一般的な物件価値と外観は良さそうだったけれど好みの立地ではなかったし、何より広々としたテラスはありません。「ビンテージさん」は共用部やディテールの魅力がありましたが、低層階なので見晴らしは望めません。「ペントハウスくん」は高層階だけどテラスは今より狭いのです。

そういえば、独身時代に住んでいたマンションは並木の梢の上ラインに面していて、街の真ん中なのに窓の外がまるで草原のように見えていたのが魅力でした。考えてみると、「窓の外に何が見えるか」は意外と自分にとって大事な魅力ポイントだったのかも。

テラスつきはもちろん率先して調べていたのですが、私が探しているエリアだと億ションしかなく手が出ません。予算が限られているので、何かを取れば何かがなくなる可能性が高い。自分たちにとっての優先度をもう一度見直して、「失った何か」を後悔しないようにしようと思い始めました。ルーバル付き物件、見てみよう。

 

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